「お前は俺が守ってやるから安心しろ」


愛奈と俊の会話を聞いていた翔が私に言った。


いや、自分で守れるけどさ…翔って実は俺様キャラ?


「…ありがと」


一応お礼は言っておく。


天桜のことバラさないためにも下手なことはできない。


「僕だって桜を守るよ?」


「はいはい、ありがとね亮太」


下から顔を覗き込んできたから、無理やり視界から押しのけてやった。


「ひど〜い」


そんなことをしているうちに教室へ着く。