車に乗り込むと愛奈がいた。


「愛奈もいたんだ！」


さっきまでの作り笑いが自然な笑顔になる。


「うん、いつもは使用人さんに送ってもらってるんだけど、桜ちゃんがみんなに送ってもらうって聞いて…」


勝手に決められてたんだけどね。


「そうなんだ！私も愛奈がいた方が楽しいよ！」


まぁ、愛菜がいるなら乗ってやってもいっかな。


「出発しろ」


「はい！」


翔が言うと運転席にいる、下っ端くんが返事をして、車が動き出した。