ー幹部室ー


「2人とも…暑い…」


私の隣には駿平と夏希の2人。


今は5月だからそれなりに暖かい。


だから2人がいると余計に暑さが…。


「だって桜ずっと来てくれなかったじゃん!」


「そーだよ!今までの分もいっぱいぎゅーってするんだから!」


「はぁ…はいはい。」


ため息をつきつつも2つの頭をそっと撫でる。


まぁ、来なかった私にも責任はあるしね。


「桜、大丈夫?」


朗が私を心配してくれた。


「うん、へーき!もう慣れたから!」


『なんなら朗もぎゅーってする?』と言おうとして口を止めた。


朗はそんなキャラじゃないや。


「ならいいんだけど…」


困ったように笑って2人に目をやった。


「あのね、それより大事な話あるんだけど…」