「桜、びっくりしすぎて言ってなかったが…」


突然翔が立ち止まる。



「何?」


「族に入ってることがバレた時はどうなるんだ?」


少し不安そうな顔を見せた。


「うーん。その時は会見とか?」


(よくわからないけど…)


「いや、そうじゃなくて…読者から反感をかって…いろいろ苦しくなるんじゃないのか?」


「うん…なると思う」


厳しいけどそれが現実。


全てが私の思う通りにはいかない。


「それでもいいのか?」


翔の顔が険しくなる。