最後に翔の方を向いた。


「翔、今まで本当に待たせてごめんね。こんな私だけど…もう一度翔の彼女にしてくれますか?」


その瞬間、私の目の前が翔の服で埋め尽くされた。


「当たり前だ」


「ありがとう」


私を抱きしめる力が強くなる。


私も強く抱きしめ返す。


ずっと…ずっと…この感覚を待っていた。


やっと触れられた。


「もう、絶対離さねぇ」


「私も!絶対離れない!」


私の目から嬉し涙がこぼれ落ちた。