美人モデルは最強姫⁉︎

(このプチシューどーしよう…。食べさせあいっこじゃ愛奈とかぶるし…)


デートらしさがでるような食べ方を考えてみたけど、なかなか思いつかない。


「桜、カメラを気にしすぎじゃないか?」


少し怒ったように翔が言った。


「え⁉︎」



「俺達のデートだ。俺達の自由に過ごそうぜ。全然楽しそうじやねーぞ?」


(対決が…)


「で…でも「うわーん」」


近くで4歳くらいの男の子が泣き出した。


こけてしまって、手に持っていたソフトクリームのクリームが落ちてしまったみたいだ。


見たところお母さんもいないから、放っておくわけにはいかない。


「どうしよう…あ!そうだ!」


私はひらめいたことを翔に伝えた。


「でもそれじゃあ、シュークリームを使った写真撮れねぇぞ?」


「いいの!これが私達のデート!私達の自由に過ごせばいい!でしょ?」


(読者だけじゃない。一緒に撮る相手まで楽しませてこそ、モデルの「さくら」だよね!)


「ふっ…。そうだな」