「俊!私スプーンもらってくる!」


口の周りを汚せない私はスプーンを使う方法を思いついた。


「うん。俺も行こうか?」


ベンチを立とうとする俊。


「ううん。大丈夫!ここでまってて」


私はスプーンをもらいに行った。


(スプーンなら直接かぶりつくわけじゃないし、大丈夫だよね!)


「お待たせ!ねぇ、俊のチョコレートを一口ちょーだい!」


「いいけど、まさかその為にスプーン持ってきたの?別に直接で良かったのに」


そう言いながら自分のソフトクリームを差し出す俊。


「いいの!どうせ自分の分を食べる時もスプーンを使わなくちゃいけないから!」


「そう?」


「ね、あーんってして?」


私は持って来たスプーンを俊に渡した。


「今日やけに積極的だね。はい、あーん」


パクッ


「おいしい〜。ありがと♡」


(ちゃんと撮ってくれたかな?)