愛奈side

「とりあえずソフトクリーム食べよ!」


「いいよ」


私達はワゴン車に向かって歩き出した。


(本当は走りたいけどお嬢様だし、おしとやかにしないと!)


お嬢様ということも売りにしている私にとっては、品格を損なうことはできない。


「わぁ!いろいろある!」


私はメニュー表を見て目を輝かせた。


「俺はチョコレートかな、愛奈は?」


「蜂蜜!」


私達は近くのベンチに座った。


(あ!食べ合いっことかいいかも!でもお嬢様としては直接かぶりつくのはダメだよね…)