プルルルル…プルルルル…


愛奈への電話。


「もしもし?これから仕事なんだけど大丈夫?…わかった、じゃあ後で」


愛奈との電話を切り、荷物をまとめる。


「じゃあ後はよろしくね」


「りょーかい。がんばってね」


荷物を抱えて歩き出す。


私はみんなに謝りながら出入り口に向かった。


いつも途中で抜け出すのに、それでも『がんばってください!』や『お疲れ様でした!』と言ってくれる。


(ほんと天桜のみんなは優しいなぁ)