気づけば周りからニヤニヤしながら見られている。


「なんだよ」


「べっつに〜」


「クスッ…今回は翔がいて良かったよ。桜、お酒が入るといつもああなるんだ。その時によってくっつく相手は違うけどね」


朗の説明を受けて、桜が今まで誰かに抱きついていたと考えると少しムカッとした。


(これからは俺がいる時にしか酒は飲ませねぇ)


気がつけば俺・朗・雅樹以外は寝てしまっていた。


多分桜が気持ちよく寝ているのを見て、眠たくなってしまったんだろう。


「みんなも寝たし寝るか」


「ああ」


その夜俺は最高の夢を見た。