そうして来たのは屋上。


私は4人に囲まれるようにして立っている。


「えっと…翔、何の用?」


恐る恐る上目遣いで質問。


顔から察するに、ただごとじゃないのは確か。


「単刀直入に聞く。お前、何者だ?」


「へ?」


どういうこと?


突発的な質問にハテナだらけの私。


「僕達昨日見ちゃったんだよね〜。君があの門を飛び越えるとこ!」


かわいい顔して言ってることは私にとって残酷な言葉。


やば、見られてたのか…。


「しかも、俺がお前のこと調べてもなにも出てこなかったんだ。俺は世界No.2のハッカーなのにね」


そりゃまぁ…あたしが世界No.1ですからね?


っていうか俊って世界No. 2だったんだ。


「何者だ」


雅樹はそういうのどーでも良さそうなのに。


ちょっと頼みの綱だったんだけどな〜。