「「「「「桜さんこんにちは!」」」」」


みんなが元気よく挨拶をしてくれる。


「やっほー!」


すると、私の目の前に道が開けられてその奥から朗と渡が歩いてきた。


「桜、こいつだよ」


そう言って朗が渡の背中を押す。


渡は怒られると思っているのか、身を縮こまらせている。


「渡か…これから犯人に仕返しをしに行かない?」


(負けっぱなしじゃおもしろくないでしょ?)


私の突然の提案に驚いた表情を見せたのは渡だけじゃなく、その場にいた全員だった。


朗だけはこうなるのがわかっていたみたいで、笑っている。


「え…でも、俺犯人覚えてなくて…」


「大丈夫!こっちで調べはついてるから!どう?私と一緒に来る?」


渡は少し考えた後、顔を輝かせて


「はい!是非お願いします!」


と言った。