「「桜ー!」」


入り口から駿平と夏希が入ってきた。


「今いらっしゃいました」


「みたいだね」


私を見つけた途端、いつも通り抱きついてくる。


逃げようかとも思ったけど、今日は天桜のみんなに会いに来てるんだからってことで許してあげた。


「2人とも…重い。朗にも会いに行くんだから離れて…」


「「はーい」」


しぶしぶ2人が離れてくれる。


「皐月!ありがと!」


「いえ!」


皐月は私に名前を覚えられてると思ってなかったみたいで、そこらへんにいたみんなとはしゃいでいる。


(私はここの全員覚えてるんだけどな…)