翔side

「おらぁぁ!」


男達が襲いかかってきた。


「…遅すぎる」


襲いかかってきた拳をスッとかわす。


「俊と雅樹は手を出さなくていい。こいつらは俺1人で十分だ」


「「りょーかい」」


「なめんじゃねぇ!」


また殴りかかってきた。


今度はそれを受け止め、みぞおちにパンチを入れる。


「ぐはぁ…」


一撃で真っ青な顔になりその場に倒れ込んだ。


他の奴らが信じられないと言った顔で倒れたやつに駆け寄る。


「まだやるか?」


そう言うと全員顔を青ざめて…


「に…逃げろー」


2人が倒れた1人を運んで逃げてしまった。


桜に手を出したんだから当然だな。


殴るのを1人にしたんだからむしろ感謝して欲しいくらいだ。


「さっすが翔!」


向こうから亮太が走ってきた。


ん?亮太には桜達を頼んだはずだが…


桜と愛奈はどこにも見当たらない。


「亮太…桜達はどうした」


「大丈夫!海の家だよ!多分もう着替えてると思うから、急いで行こう!」


「ああ」


何のために亮太を行かせたと思ってんだ…


もうナンパされてねーといいけど。


俺達は桜のいる海の家へ向かった。