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「「うーみーだー!」」


「ちょっ!桜、亮太こけるなよー」


はしゃいで走る私と亮太に俊の注意が入る。


「「わかってるってー!」」


…ドス。


「いったーい」


こけたのは私。


足が砂に取られて思いっきりこけてしまった。


柔らかい砂がクッションになってよかった。


こんなことで足を傷つけたらプロとしてのプライドが許さない。


スタイリストさん達にも迷惑かけちゃうし。


気をつけなくちゃ。


「大丈夫?桜ちゃん」


心配した亮太が手を差し伸べてくれる。


「うん!」


私は亮太の手をとって立ち上がった。