「ご指名ありがとうございまーす。miwaです」


私の最初のお客さんは、多分3年生の人。


「お!やっぱかわいい!てか、モデルのさくらに似てない?」


「そんなぁ〜人違いですよ〜」


内心ヒヤヒヤしながらもはぐらかす。


鋭い!


一応バレないようにメイクと髪で別人くらいに変えてみたんだけど…やっぱ厳しいかな?


「なーんだ。違うんだ。まぁいいや!」


よかった、しつこく聞かれなくて。


「ご注文はどうなさいますか?」


こっちは金稼ぐためにやってるんだから!


1に注文2に注文!


「ん〜、君がいいなぁ〜。ねぇ!この後どっか行かない?」


バッカじゃないの⁉︎と、内心叫びつつ…


「ごめんなさい。そーゆーのはダメなんです〜」


一応お客さんだから怒りを営業スマイルで抑える。


「そんなこと言わずに〜。」


どんどん物理的な距離を詰めてきた。


きもっ殴り倒そうかな…でもここではできないし…