幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「りり花、どうしたの?」


休み時間になると、沙耶ちゃんが私の顔を心配そうに覗き込んできた。


「あのさ、玲音って一般的に言ってかっこいい部類に入る?」


「今更なに言ってるの?

かっこいいかどうかで言ったら、間違えなく学校一だよ」


「そうなんだ…」


じっと玲音を見つめていると、隣で沙耶ちゃんが目を輝かせた。



「切ないよね、すごく切ないよねっ。

うん、うんっ。大丈夫だよ、私はりり花の味方だからっ」



「へ?」



瞳を輝かせている沙耶ちゃんに首をひねった。