幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

side/玲音


いい雰囲気だったんだけどな…


やっぱりりりちゃんにとって、俺は"可愛い玲音"でしかないのかな…



静かな寝息を立てて眠っているりりちゃんの頬にそっと触れる。


こうしてる時だけは俺のりりちゃんでいてくれるんだけどね。



いつか、りりちゃんのことを手放さなきゃいけない日がくるのかな…




つうか、無理だ……



りりちゃんが他の男と…なんて

絶対無理だ…



りりちゃんの髪を撫でると、

幸せそうに俺の手のひらにりりちゃんが頬を寄せた。



そんなりりちゃんの寝顔にキスをひとつ落として、自分の部屋に戻った。