幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)


「合い鍵って…

吉川さんと玲音って本当に一緒に暮らしてるの?

ただの噂だと思ってたけど…」



「ち、ち、違うよっ!
一緒になんて暮らしてないっ!!」


慌てて否定すると、玲音も私に続いた。



「そうそう。ただ合い鍵もってるだけだよ。ね、りりちゃん?」



「う、うん」



「とにかく、今日の帰りに昇降口のところで待ってるからさ」



そう言って遠山くんが自分の教室に戻ろうとすると、

突然玲音が私の耳元に唇を寄せて小さな声でささやいた。