幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「遠山くん、どうしたの?」



背の高い遠山くんを見上げると、

遠山くんが頭をかきながら言いにくそうに口を開いた。



「あのさ、吉川とちょっと話したいことがあるんだけど、今日一緒に帰れる?」



「ここじゃ話せないこと?」



「うん。ムリそう?」



「いいよ」



笑って応えると、ホッとしたように遠山くんの頬がゆるんだ。



さすが野球少年の遠山くん、爽やかだなあ…




すると、いきなり後ろから羽交い締めにされて軽く悲鳴をあげた。




こんなことしてくるのは……