「もう、いいじゃん、りりちゃん。
おばさん、困ってるよ?」
ダイニングテーブルでサンドイッチを頬張りながら玲音がお母さんに笑顔を向けると
とたんにお母さんの顔が輝いた。
「まぁー♡
やっぱり男の子はいくつになっても素直で可愛いわね。
本当に良かったわ、玲音くんがうちの子になってくれて♡」
「玲音はうちの子じゃありませんっ!!」
「あら、どうせそのうち、うちの子になっちゃうんだからいいじゃないねぇ?」
「はい、お義母さん♪♪♪」
満面の笑みを浮かべる玲音に声を尖らせる。
「玲音まで悪のりしないでよっ!
てか、お義母さんとか呼ぶな!
私達、ただの幼なじみでしょっ!」
息をまく私をどこ吹く風とばかりに、
お母さんと玲音はニコニコと笑い合っている。