幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「でもさ、保育園に行くときに、

りりちゃん、俺にいっぱい話かけてくれたじゃん?


"玲音、たんぽぽが咲いてるよ~"とか、

"飛行機雲だよっ"とかさ。


りりちゃんにとってはなんでもないことだったかもしれないけど、

あれ、すごく嬉しかったんだよ」


玲音と一緒に保育園に通い始めた頃、

玲音はほとんど話さず、返事すらしてくれなかった。



でも、顔を見れば喜んでいるのはわかったし、


気持ちをうまく言葉にできないことで玲音が傷ついているのもわかった。