幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「その一・ベッドに入ってこないこと。

→入ってきたら回し蹴り一回



その二・いかなる場所でもキスしてこないこと。

→破ったら平手5回



その三・使用中の浴室に入ってこないこと。

→破ったら、かかと落とし。
綺麗にきまるまで無制限。


…えっと、これはなんでしょうか?」



「2人暮らしをするにあたってのお約束3カ条」


「俺に人間サンドバックになれと?」


「人間サンドバックになるようなことをしなきゃいいんだよね?」


「ってか、りりちゃん…
かかと落とし無制限って……

たんに、りりちゃんが、かかと落としの練習したいだけなんじゃ……」


「なにか文句でも?」


玲音の目の前にキラリと輝く包丁を差し出すと、玲音ががっくりとうなだれる。


そんな玲音にニッコリと微笑む。



「だからこその3ヶ条。心しておいてね?お互い自分の身は自分で守ろうね?」


すると玲音が無邪気に首をかしげた。