幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「最初は散々邪魔してみたんだけどさ、

他に好きな奴がいるのにいくら俺がかき回したところで、

彼女を傷つけることにしかなんねぇんだなって気づいちゃったんだよね」



「じゃ、圭介さんが引いたんですか?」



「ああ、その時はね。

だって、しょうがないじゃん?

幼なじみっていう馴れ合いの関係ってだけで

彼女のことをしばりつけるのは違うのかなって思ったからさ」


圭介さんはそう言ってでかいせんべいをバリバリと音を立てて食べ始めた。


「圭介さん、大人っすね。

俺はりりちゃんが他の男と付き合うとか絶対ムリっ。

あーやべぇ……

ムリだ、絶対ムリ。

つうか想像するだけで腹立ってきた…」



「俺だってムリだったよ?

だからガラパゴス諸島に逃亡しちゃった。

2ヶ月間のボランティアでね。

ゾウガメとかウミイグアナの記録とりながら泣いたなぁ…」



「俺も、万が一りりちゃんが彼氏つくったらサハラ砂漠でサソリの収集でもしようかな…」



「オホーツク海の流氷測定ボランティアなんてのもあったよ?」




「へー…」