幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「りりちゃん、昨日のカレーの残りある?」


眉を下げて見つめてくる玲音に背中を向けた。


「バイト先にこないって約束するまであげないっ」



「じゃ、いいよ。ピーマン全部食うから。

そのかわり毎日りりちゃんのこと迎えにいく。それでいい?」



「うっ……」



すると、玲音は涙目になりながらピーマンを無理やり口につめこみ始めた。



ううっ…



苦しそうにピーマンを頬張っている玲音を見ていられなくなって、

温めたカレーをそっと玲音の前に差し出した。




「次にバイト先に来たら、殴り倒すからっ」




「なんだかんだ言っても、やっぱりりりちゃんって優しいよね♡

つうかさ、この際、俺とつきあってることにしちゃえば?

ってか、もう面倒くさいから本当につきあっちゃおうか?」



「……どうしてそうなるの?」




はぁ……



明日から保育園に行きにくい……