幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「……りりちゃん、怒ってる?」


ダイニングテーブルを挟んで玲音が眉をさげる。


「ちょっとね」


「で、この緑色の物体は?」


泣きそうな顔で玲音がお皿を指差した。



「ピーマンとベーコンの炒め物」


「だからって、こんなにピーマン山盛りにしなくても…

つうか、俺の皿にはベーコンがひとつも見当たらない…」




「高校生なんだからピーマンぐらい食べられると思います」



フンと横を背けると、玲音が肩をおとした。



「だからって、こんなに?」



「おかわりもあるよ?」




「くっ……」