幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

驚いて振り向くとそこに立っていたのは玲音だった。


「玲音?!こんなところでどうしたの?!」



「俺がりり花を連れてかえればいいんですよね?」


声を尖らせて、玲音が鋭い視線を圭介さんに向けると


圭介さんが楽しそうに笑った。


「あ、そういうこと?

それなら全然OK!」



「とにかく、これからは俺がりり花のこと迎えにきますから」


宣戦布告するようにそう言った玲音に圭介さんは笑いながら答えた。


「それはそれですごく助かるよ。

じゃ、りりちゃん、お疲れさま」


そう言って園庭にもどっていく圭介さんをじっと見つめたまま、

一歩も動こうとしない玲音をぐいっと強くひっぱる。


「どうしたの、玲音?帰ろうよ」


それでも動こうとしない玲音に首をひねると

玲音が圭介さんに声を張り上げた。