「それも、分かってます。でもカケルさんは分かってないですよ?」
そんなの知ってるよ…伝わってない事くらい。
本気で嫌なら本気で抵抗する。警察にだって行く。
それでも そうしないのは…そうしないとカケルと会えなくなるから。
「…どうしたら いいのかな?」
私はさっきと変わり弱々しい声で聞いた
「 ちゃんと言ったらいいじゃないですか」
「 それは…そうだけど。フられたら もう会えなくなるかも知れないじゃん…」
それが怖いの。私はカケルに触れられたいのに…
「さっきも言ったでしょ?カケルさんも華さんの事が好きなんですよ。カケルさんは…きっと何があっても華さんを手放しません」
そう言い切る後輩の言葉に 私は涙を流した。風がそれを後ろに飛ばして行く。
家に着く頃には涙を拭って何もなかったように後輩にお礼を言った。

