バイクに乗った。
「え?どこ行くの?」
「え?なんてー?」
風で声が消え 上手く聞こえなかったらしい。もう一度大声で言うと やっと聞こえた。
家とは真逆の方向へ進んで行く…
「 映画見たいのあるから 」
映画?
カケルが映画を好きなのは知っている。
家に何本もDVDが並んでいる。
どれも洋画のアクション映画ばかりだった。
私もカーチェイス的なのは 見たことあるけど、それほど洋画に興味は無いがカケルに合わせる。
映画館に着くと、思った通り洋画を選んできた。
でもアクションでもありながら家族愛を描いたストーリーだった。
チケットをスタッフに見せ指定された席に座る。一番後ろの席だが多分一番ちょうどいいと思う。
「お前、あんま見たくなさそうだな」
うっ…ばれたか。
「だって洋画…って…」
って私が言うと拗ねたように顔を背け画面に入り込んで行った。

