月の綺麗な夜に


「なんやったんやろな、あれ」


「さぁ?子供と一緒に遊んでたんやない?なんかかくれんぼしてたみたいやし!」


あー、かくれんぼか。そういえばかくれんぼをしている子供達がいたような。


「でもいい年して子供とかくれんぼとかありえんくない?」


赤髪というあの格好だ。下手をしたら変質者と勘違いされるかもしれない。


「そうかなー!ちらっとしか見てないけどすごい整った顔してたで!」

「ふーん」


衝撃的な光景というものは話題にことかかないもので、それから私達はそれまで話していた事なんて忘れて、赤髪の男の事を話しながら帰った。



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――、ねぇ陽太。

あんたは初めて見た時、道の真ん中でほふく前進してたな。


正直アホちゃうかって思ったわ。


最高に冷めてる私やから、そんな事してるあんた見てありえんって思ってん。


けどな、


今はあんたがそんなことしてたって思い出すだけですごい笑えてくる。


なんでやろなー。


人を好きになるって、そういうことなんかもしれへんね。