信じちゃダメ・・・


膝の上に置いてある


手が少し震えた


「どうして・・・そんな事」


「どうしてか・・・


陽也はお前を怖がらせたからな」


「・・・何言って」


綾斗はベンチから立って


私の耳元に近付いた


「何度も言ってるけどさ・・・


お前は俺から逃げられないんだよ


いい加減わかれよ」


ドクン


怖い・・・やだ


綾斗は立ち上がった


「じゃあ 俺は行くわ


他に聞きたい事あるなら


また電話していいから・・・」


そう言って 綾斗は


公園を出た


陽也君が・・・私を


怖がらせた?


どういう・・・意味?


「あのー・・・もしかして


那未ちゃんですか?」


「え?」


声をかけられて


顔を上げると 3人ぐらいの


他高の男子が立っていた


「やっぱり 那未ちゃんだ!」


「マジ可愛いー・・・


携帯教えてよ」


どうしよう・・・