恋涙ーkoinamidaー

しばらくすると マンションに着いた


もう・・・着いちゃった


「じゃあ・・・またな?」


「・・・」


「那未?」


名前を呼ばれて はっとした


手・・・離さなきゃ


「・・・うん」


握られた手を そっと離す


もう少し・・・一緒に


居たかったな


「じゃあね?」


私は少し笑って


マンションに向かった


帰っても・・・1人なのに


だけど 仕方ないよね


「やっと帰って来た」


ドクン


エントランスの方から


そんな声が聞こえた


見ると 綾斗が立っていた


「・・・綾斗」


「ここ来るの 初めてだからさ


いい所に住んでるな


さすがお嬢様だな」


そう言いながら 綾斗は


私に近付く


「・・・何しに来たの?」


鞄の紐を握りながら


少し強気に言った


「お前さ 陽也と付き合ってんの?」


「・・・」


ドクン ドクン・・・


「何度も言ってるけどさ


お前は俺から逃げられないんだよ・・・」


「・・・帰って」


「冷たいな・・・また来るから」


綾斗は マンションを出た