恋涙ーkoinamidaー

・・・数日後


私は 1人で帰っていた


里佳は委員会で


終わるのが遅くなるって


言ってたし


陽也君も部活・・・


1人で帰るのって


少し怖いけど・・・


仕方ないよね?


あ・・・いつもの道に


工事中の看板が立て掛けられていた


向こうだと 遠回りに


なるんだよね・・・


私は 矢印の方向に


歩き出す


空は 少し薄暗いし


この辺 最近変質者が


出たって聞いた事ある・・・


早く帰らなきゃ


足が自然に早歩きになる


ガシ


突然 後ろから腕を


掴まれた


「那未ちゃん? だよね?」


ビックリして振り返ると


知らない男の人が居た


私より・・・年上かな?


「あの・・・」


「君 仮谷那未ちゃんでしょ?」


「・・・違います


人違いじゃないですか?」


声が少しだけ震えていた


「俺 ずっと那未ちゃんの事


好きだったんだ」


掴まれた腕を離してくれない


どうしよう・・・


「何やってんだ!?」


ドキン


声のする方を見ると


陽也君が立っていた


「今すぐそいつを離せ」


「な・・・なんだお前は


俺は この子の恋人だぞ!?」


「・・・訳わかんねー事


言ってんじゃねーよ」


そう言いながら 陽也君は


近付いて来た


グイ


私の肩を引いた


「こいつは俺のだから・・・


2度と那未に近付くなよ」


陽也君は その人を


睨みながらそう言った


「・・・くそ またね那未ちゃん」


そう言って 私の腕を離して


走ってどこかに向かった


ぎゅ


「え?」


突然 陽也君に抱き締められた


「何1人で帰ってんだよ・・・」


「・・・」


「心配させんな!」


「・・・ごめんなさい」


陽也君に・・・心配かけちゃった