ぎゅ


突然 陽也君に抱き締められた


「・・・そばに居てもいいか?」


「え?」


「俺じゃ・・・ダメか?


那未が綾斗を怖がっているのは


わかってる


でも・・・何があっても


お前は 俺が守るから」


ドキン


「・・・私 甘えちゃうかも


しれないよ?」


何かある度に こうやって


陽也君を頼っちゃうかも


しれないのに・・・


「いいよ・・・それでも

言っただろ?


那未を失いたくないって」


ドキン ドキン・・・


信じても・・・いいの?


しばらくすると 陽也君は


私の肩を押した


「那未・・・俺と付き合って下さい


何かあれば すぐに飛んで行くし


絶対に1人にしないって


約束するから」


そう言った陽也君は 真剣な顔をしていた


「・・・私 やっぱり」


陽也君が怖い訳じゃない


どうして 私はこんなにも


弱いんだろう?