そして 私の頬に触れた


ドキン


本当は すごく怖かった


身体が動けなかった


「・・・本当は すごく怖かったの


手首掴まれた時


心の中で 陽也君の事


呼んだの 助けてって」


バカみたいって思うかもしれない


でも・・・本心だった


本当に 来てくれた


なんか・・・最近


わがままになっている気がする


「言っただろ?


那未を支えたいって・・・」


ドキン


そう言った陽也君の顔は


少しだけ悲しく見えた


「・・・ごめんなさい


なんか 私 わがままになってるよね?」


さすがに呆れたかな?


なんか・・・少し恥ずかしいな


今まで たくさん泣いた気がする


ただ・・・自分でも


心が悲しくなっていくのが


わかった