どこ・・・行くんだろう?


連れて来られた場所は


人気のない公園だった


「あの・・・」


「・・・少しだけさ


俺の話 していい?」


ドキン


「・・・うん」


陽也君は 何を話すの?


綾斗との・・・事?


私の心は 不安だった


「・・・俺 昔さ


今と全然違ってたんだ」


そう言いながら 陽也君は


私の方に振り返った


「なんつーか・・・親に反抗したり


夜遊びとか平気でしてた


綾斗と知り合ったのも・・・


遊んでた時でさ」


ドクン


ほんの少しだけ 手が震えた気がした


「結構・・・つるんでたんだ


その時さ 俺の事すげー心配してくれた子が居て」


「・・・」


私はただ 陽也君の話を黙って


聞いていた