恋涙ーkoinamidaー

足が震えて動けない・・・


ドクン ドクン・・・


逃げなきゃ


動け・・・ 動け!


心の中でそう叫ぶ


やっとの思いで なんとか足が動いた


私は 出口の方に向かう


ガシ


腕を掴まれた


「残念だけど ドア鍵かけちゃった


ちなみに 携帯も圏外だから」


綾斗は ニヤつきながら


そう言った


そんな・・・ どうして


ストン


私は その場に座り込んだ


「もう諦めろよ?


お前は 俺から逃げられない・・・


わかってんだろ?」


「・・・」


逃げられない・・・


こうなる運命だったの?


走って逃げても 綾斗に捕まる


もう・・・いいや


その時だった


「おい! 警察がうろついてるって!」


1人の男子がそう言った


「マジかよ・・・」


「おい 綾斗!」


「・・・帰るぞ いいか?那未


また連絡するからな」


「・・・」


綾斗達は 走って倉庫を出た


残された私は 放心状態で


動けなかった


「那未!」


あ・・・陽也君の声だ


もしかして 助けに来てくれた?


「那未!? 大丈夫か!?」


「・・・」


涙が頬を伝ったのがわかった


ぎゅ


「ごめんな? 遅くなって・・・」


「・・・ううん」


本当は 凄く怖かった


「あの・・・警察は?」


「・・・あれウソ


倉庫の前に居た奴に


この辺 警察がパトロールしてるって


言ったんだ」


倉庫の前に もう1人居たんだ


「・・・立てるか?」


「うん・・・なんとか」


陽也君に 支えられながら


立ち上がった


少し 足がふらついていた


なんとか倉庫を出て


近くの公園に向かった