恋涙ーkoinamidaー

ドキン


「そっか・・・ 優しいんだね?」


「親は? まだ帰ってないのか?」


「・・・帰って来ないよ


海外に居るから」


たまにしか・・・帰って来ない


だから 私はいつも1人


「陽也君・・・ お願いがあるの」


お願いって言うか・・・


わがままになるのかな?


「なんだ?」


ぎゅ


私は 陽也君の服の袖を掴んだ


「・・・そばに居て?」


「え?」


「1人には・・・なりたくないの


怖いの・・・ お願い」


本心だった


ずっと1人だった


あの時も・・・今も


慣れていても 心細かった


すると 涙が頬を伝った


「・・・わかった


那未のそばに居るから」


そう言いながら 陽也君は


私の涙を指で拭った


「・・・うん」


すると 陽也君のスマホが鳴って


ビックリして離れた


「ちょっと・・・悪いな


あー・・・恭平だ」


「・・・出ていいよ?


私 着替えてくる」


ソファーから立って


リビングを出て 自分の部屋に向かった