私のせい・・・かな?


チラッと陽也君を見ると


全然平気って顔をしていた


気にしてないのかな?


「あの・・・陽也君


もう 大丈夫だよ?」


「お前が大丈夫でも


俺がそうじゃないから・・・」


でも・・・私は気にしちゃうから


だけど どうして陽也君は


嫌じゃないんだろう?


繋がれた手から ドキドキが


伝わらないか心配だった


しばらくすると マンションの前に着いた


「ありがとう・・・」


「いいよ また明日の朝


来るから」


「・・・うん またね」


小さく手を振って


マンションに向かった


帰っても・・・1人


もう少し 一緒に居たかったな


なんて・・・わがまま過ぎ?


「那未」


ドクン


声をかけられた方を見ると


綾斗が立っていた


「・・・綾斗」


「ずいぶん捜したんだぞ?


学校にも行ったけど


帰った後だったし・・・」


ドクン ドクン・・・


落ち着け・・・大丈夫


そう自分に言い聞かせた