靴に履き替えて 学校を出ると


那未が4人ぐらいの男子に


囲まれていた


「ねえ 俺と帰ろうよ!?」


「帰り どっか寄り道しない?」


なんて声が聞こえて来た


てか・・・那未の奴


困ってるじゃん


「那未!」


「・・・陽也君」


思わず声をかけた


俺は 困っている那未に近付く


「行くぞ? 待たせて悪いな」


「あ・・・うん」


ぎゅ


手を握って その場を後にした


「・・・陽也君 怒ってるよね?」


「別に」


怒ってない・・・ただ


少しだけど ムカついているだけ


「なんでウチの学校に


来たんだよ?」


「ごめんなさい・・・ 来てもらうの


悪いかな?って思って


本当は 里佳も一緒に


来るはずだったんだけど


用事があるって言って」


そう言いながら 俯いていた


だからって・・・1人で来るなよ


ただでさえ 危ないし


有名なんだから