忙しいのに 大丈夫なのかな?


校門の前には 陽也君が


寄りかかって立っていた


「・・・陽也君」


「那未」


なんか 少し気まずい


「じゃあ私は帰るね?


山宮君 那未の事


よろしくね?」


「ああ・・・わかってる」


里佳は そう言って


帰って行った


「・・・じゃあ 行くか」


「あ・・・うん」


ぎゅ


陽也君は私の手を握った


ドキン ドキン・・・


緊張・・・してるからかな?


なんだか 落ち着かない


手を繋いだまま 歩く


何か・・・話さなきゃ


「あの・・・陽也君?」


「え?」


呼んではみたけど


何を話せばいいんだろう?