暗くて 何も見えない・・・


「どこ・・・なの?」


『那未? 俺はずっと


那未のそばに居るから』


ぎゅ


そう言われて 抱き締められた


あったかくて・・・


優しくて・・・


ずっと この温もりに


包まれていたい


そう 思ってしまった


『もう 大丈夫だよ』


目を開けると 自分の部屋の


天井があった


「起きたか?」


「・・・陽也君?」


陽也君は 私の隣で


抱き締めながら笑っていた


「よかった・・・起きて


覚えてるか?」


私・・・確か過呼吸が出て


寒くなって 身体が震えて


「俺が部屋に運んだんだ


どうすればいいかわかんなくて


少し頭真っ白になったんだ」


「・・・そう」


だからかな? 安心したの・・・