ドキン ドキン・・・


身体が震えているのがわかった


「大丈夫だから」


「・・・」


その言葉で 少しだけ


安心出来た


だけど 手が震えている


「はぁ・・・はぁ・・・」


「那未?」


陽也君は 私の肩を押した


私は胸元を押さえる


息が・・・呼吸が出来ない


「大丈夫か!?」


「はぁ・・・さむ・・・い」


ぎゅ


陽也君はまた私を抱き締めた


「大丈夫だよ・・・大丈夫だからな?」


「う・・・ん はぁ・・・はぁ・・・」


気付いたら 私は気を失っていた


なんで 過呼吸が


それと・・・寒気も


『・・・み? 那未?』


どこからか私を呼ぶ声がする


でも ここは・・・どこなの?