電話を切って スマホを


ポケットに入れる


ソファーで寝ている那未に


近付いた


きっと 色々大変だったんだよな?


他校の男子から ナンパされて


綾斗にひどい事されて


ずっと 辛くて悲しい思いを


抱えてきたんだよな?


ぎゅ


俺は 寝ている那未の手を握った


「俺が・・・守るから」


だから 何も心配しなくてもいい


すると 那未が目を開けた


「・・・起きたか?」


「うん・・・よかった


居たんだね?


帰っちゃったのかと思った」


そう言いながら 那未は


少し微笑んだ


ゆっくり身体を起こす


俺は 那未の横に座った


「・・・那未 俺はお前を


絶対に1人にしない」


「え?」


今更 こんな事言っても


意味なんてないってわかってる