でも これだと変に


思われちゃう


ぎゅ


陽也君が私の手を握った


「・・・大丈夫だから


正々堂々としてろ」


ドキン


私は頷いた


私達は 駅に向かって


歩き出した


こんな風に 歩くなんて


少し変な感じだな


でも・・・陽也君が居るから


不思議と怖くない


だけど 周りからすれば


逆に変に思われるよね?


顔・・・上げたいけど


やっぱり怖い


「・・・那未?」


その声にはっとした


見ると 陽也君が


心配そうな顔をして


私を見ていた


「大丈夫か? 疲れたか?」


あ・・・心配かけちゃった


顔を横に振る


「なら・・・いいけど


里佳達さ どっか行ったから


少し待ってて」


そう言って 陽也君は


どこかに走って行った