ーガッコーーンッ!



「痛っ…」



誰かが私にものすごい勢いでぶつかって来て、私は足をくじいてしまった



「あ、闇里さん‼︎大丈夫?ごめんっ!」



相手はクラスのアイドル、
『光田恋斗』



「う、うん
ちょっと足くじいただけだから…」



「えっ!足くじいた⁈
早く保健室行こうっ!」



「え?えぇっ⁈」



恋斗は素早く私をお姫様抱っこし、保健室に突っ走った



「ね、ねぇ!アレって光田君と闇里さんだよね!」



「え?もしかして2人できちゃってんの⁈」



みんなからの視線は熱くて
それが私には怖かった…



「い、いいよ
保健室に行かなくても!
大した怪我じゃないから…」



「闇里さんがなんて言っても俺は行くよ!俺の悪ふざけで怪我負わせちゃったんだし…」



「そ、そう…ありがとう…」



あれ?
恋斗ってこんなに優しいヤツだったけ?




ードッキッ



その時私は自分の心に気付いていなかった



恋心をーーー