いつもみんなの輪の中心人物でキラキラ輝いていて眩しくて目立ってて……。


そんな彼に対して私はあまりにも遠い存在なのだとふと思ってしまうことがある。


だから側で笑ってくれる霧島くんをもっと近くで感じたいと最近よく思ってしまうのだ!



私……、



自分がこんな欲張りだったなんて、



知らなかった……。



このこと霧島くんに言ったらなんて返事がかえってくるかな?!




“貴方のこと、独り占めしたいんです!”



なんて本音を言ってしまったら……。




………………。



………。



ひゃあっ!!



わわわ私はなんてことをっ!!!



何度も自分に言いきかせてるじゃない!!


霧島くんは物じゃないんだから、誰のものでもないんだからっ!



本当に私はなんという想像をしているのだろうかっ?!



はぁ~…。


と、卑猥な自分に対して心の中で反省していると。



「咲希さーーん!」


「ぬぉわあぁぁぁ!!??」



急に耳元で声がして仰ぎ見ると、霧島くんがクスクスと笑っていた!!



「ハハハッ!スゲー反応!やっぱ面白ぇな、咲希はっ!!」


「き、霧島くん…!」


もう!


なによ!


人の気も知らないでさ…。


「そろそろ俺たちの番だけど、咲希は前に座るよな?」


「え?前?!」


前か…。


ちょっと怖そうだな~。


そう尻込みしていると霧島くんがふっと微笑んで私の耳元にそっと顔を近づけると…。



「大丈夫。俺が後ろで支えてやるから…。な?」



!!!



いいいま、霧島くんの吐息が、



ダイレクトに私の耳にぃぃぃ!!!!!



「わわわわ分かりました!隊長ッッ!!!よ、よろしくでござる!!!」


「ブハハハハッ!!咲希、動揺しすぎ…!」


「なっ?!べべべ別に、動揺なんて、ししししてないんですからね?!!ぜ、全然余裕なんだからっ!」


「ふ~ん?じゃあ俺が支えなくても大丈夫な感じか。なるほど。」


「えっ?!!ま、待って霧島くん!そ、それとこれとは話が別だよ!!」