「はぁ~~~。恥ずかしかった……。」


私と霧島くんはとりあえず空いているデッキチェアに座った。


「まさかちーちゃんと唯ちゃんがいるなんて…!部活と結婚式は嘘だったってことなのかな?」


「…………。」


「それにしてもまさか准平くんたちと鉢合わせるなんて思ってもみなかったよね!」


「…………。」


「あ!7組の人達ってみんな仲が良いんだね?それに私に対してもあんなにフレンドリーに接してくれるなんてびっくりしちゃった!」


「…………。」


「……? 霧島くん…?」



霧島くんの反応が無くて真正面にいる彼の顔を覗いてみると…?



あれ?!


どうしちゃったんだろう??



霧島くんは頬杖をついて、ツーンと明後日の方向を向いていた!


それにご機嫌がまだ治っていないようでこっちを見てくれない。


「あの~、霧島くん?どうかした…?」


「どうかした。」



そ、即答ッ!!


でも反応してくれた。



「え!!そ、それはなにゆえでしょうか!!?」



すると霧島くんはゆっくりと立ち上がり、私の隣に腰を下ろすと、



「ちょ、ちょっと!??霧島くん!?」



私の肩をグッと抱き寄せた!



「ああああの、ききき霧島くんっ!!?」



どうしよう!!?


密着してるから肌と肌の当たっている範囲が広いといいますかっっ!!


霧島くんの肉体美がダイレクトに目に飛び込んでくるといいますかっ!!!


離してほしくて霧島くんの胸に手をつきたいのに、つけないといいますかっ!!!!




完全に私はパニックになっていた…。




するとそんな私をよそに彼がポツリと呟く。


「俺が最初に見るはずだったのに。あいつら咲希のことジロジロ見やがって…!なんかスゲームカつく。納得いかねぇ。」



……え?



そ、それって…。



見上げて霧島くんの顔を見るとほんのり彼の顔がピンク色に染まっていた!


「霧島くん…。」


「何?」


「それってもしかして、ヤキモチ…?」


「なっ?!~~だったら、悪い?」



!!!



やっぱり、妬いてくれたんだ!



どうしよう…、すごく……。


「ふふっ!そっか。そうなんだね!」


「…?なに笑ってんの?」


むっとして霧島くんが私に尋ねてくる。