そこではたと思った。



当たり前すぎて忘れていたけれど、



水着ということはすなわち、



裸ッッ!!!!



改めて霧島くんを遠巻きに見てみる。


そこにはしっかりと鍛えられた腹筋。


厚みのある胸板。


太くて逞しい二の腕。


スラリとした体型で180㎝を超すモデル並みのスタイルはみんなの目を引く。



や、やばい!!!



ここここれは刺激が強すぎて目に毒だったんだ!!!!


そのことに関しては実際に体験済みな私…。




どうしよう~~!!



近寄れないぃ~~~!!!




急に意識し出したせいか、ドキドキしすぎて霧島くんを直視できない私っ!!


少しでも自分を落ち着かせようと霧島くんに背を向けたその時!


「あれ?もしかしてピュア子ちゃん?!」


「え……?」


聞き慣れた声がして振り向くとそこには水着姿の准平くんがいた!!


「准平くんっ!??」


「やっぱりピュア子ちゃんジャン!!っていうか、ちょーーーぜつにカワイイんだけどッッ!!!」



そう言って准平くんは私の両手を軽く握ってきて嬉しそうにぴょんぴょん跳ねていた。



「つーかピュア子ちゃん、ナンデここにいんの!?」


「あ!それはね。」


と准平くんに説明しようとしたとき、


どこから現れたのか、准平くん以外の水着男子たちが私の目の前に顔を出した!



「オイ、准平!まさかこのお方が理人さんのカノジョさんか!!?」


「ヤッベェ―――!!まさかビキニ姿を拝めるなんて超スゲェーー!!!」


「なぜこんなところに咲希さんがいるんスカ!?…って、もしや理人さんが連れてきたんスネ!?」


「咲希さんその水着、めっさ似合ってますよ!!!」



ぬわっ!!?



なんだか私も囲まれてきちゃったよ!!!


それにしてもよくよく見るとこの人達、みんな7組の男子だよね?


あれよあれよと男子の輪の中に入ってしまった私!


この状況、いったいどうすれば……!!?



困りに困っていると急に肩を抱かれて逞しい胸に引き寄せられたっっ!!!