「ほんにえらく趣味を変えよったの」
その『趣味』がゼルに対してではなくエナに対してのことだと察したが、ジストはゼルの肩を再度引き寄せた。
「でっしょー? 大人の階段上ったってゆーかぁー」
「上りきンな! そしてくっつくなっ!」
やり取りを見ていた蜥蜴は、しゃしゃしゃ、と妙な声をたてて笑った。
「これは愉快痛快! あの澱(ヨド)んでいた紅がのう……生意気なのは相変わらずだが、はてさて何があったことやら…。成長というところだの」
変な笑い声を立てながら蜥蜴は踵を反した。
「やっと居場所を見つけおったか。…紅の行く末、とくと見届けさせてもらうぞい」
「先が短いんだ。見届けたければ酒は控えるんだな」
ジストの言葉に蜥蜴は振り返らず手を軽く挙げた。
「控えたら明日の太陽も拝めんわい、クソ餓鬼が」
とにかく酒好きの蜥蜴らしい言葉だった。
「……四時間も待ったケドよ、エナがアルタ座と行動してるってわかったんだし、悪かねェよな」
「……お前、寝てただけろうが」
首尾は悪くない。
結果だけみれば。
「終わりよければ全て良し、か。さて行くぞ、阿呆」
「せめてもっとマシな呼び方してくれ!」
言いながら、彼らは検問の塔を潜った。
もうエナは目の前に居る。
そう信じていた二人は、またもや壁にぶつかることになる。
その『趣味』がゼルに対してではなくエナに対してのことだと察したが、ジストはゼルの肩を再度引き寄せた。
「でっしょー? 大人の階段上ったってゆーかぁー」
「上りきンな! そしてくっつくなっ!」
やり取りを見ていた蜥蜴は、しゃしゃしゃ、と妙な声をたてて笑った。
「これは愉快痛快! あの澱(ヨド)んでいた紅がのう……生意気なのは相変わらずだが、はてさて何があったことやら…。成長というところだの」
変な笑い声を立てながら蜥蜴は踵を反した。
「やっと居場所を見つけおったか。…紅の行く末、とくと見届けさせてもらうぞい」
「先が短いんだ。見届けたければ酒は控えるんだな」
ジストの言葉に蜥蜴は振り返らず手を軽く挙げた。
「控えたら明日の太陽も拝めんわい、クソ餓鬼が」
とにかく酒好きの蜥蜴らしい言葉だった。
「……四時間も待ったケドよ、エナがアルタ座と行動してるってわかったんだし、悪かねェよな」
「……お前、寝てただけろうが」
首尾は悪くない。
結果だけみれば。
「終わりよければ全て良し、か。さて行くぞ、阿呆」
「せめてもっとマシな呼び方してくれ!」
言いながら、彼らは検問の塔を潜った。
もうエナは目の前に居る。
そう信じていた二人は、またもや壁にぶつかることになる。

